お知らせ
今年、印象深かった症例:脱毛
今年、印象深かった症例の二つ目です。
皮膚を痒がり噛むために被毛がだんだん薄くなり、
治療しているが経過が思わしくないとのことで転院されました。
来院時は長袖の服を着ていたので、どこが良くないのだろう?と思いましたが、
服を脱いだら体の下半分の毛がありませんでした。
初診時の写真【2019年9月】

被毛と皮膚の検査を再度行い、不足している検査(アレルギー検査と甲状腺ホルモン測定)を行いました。
イネ科植物とキク科植物に対するアレルギーと、食物アレルギー(軽度)がありました。
甲状腺は問題ありませんでした。
皮膚の乾燥が激しく脱毛の著しい部位は水分量17%で正常の半分以下ですので、
保湿剤をしっかり使用していただきました。
細菌感染が認められませんでしたので抗生剤は使用せず、
・ステロイド
・リゾープス麹エキス
で治療をスタートし、痒みが減ったころから
・オクラシチニブマレイン酸
・リゾープス麹エキス
に切り替えています。
肝臓の数値も高い子なのでその治療も同時に行いました。
高齢のわんちゃんなので、どこまで被毛が生えそろうか心配でした。
【2019年12月】

治療開始3か月で、びっしり生えそろってくれました。
11月再診時にも顔を少し痒がるとのことでしたが、今月も引き続き顔を痒がるとのことでした。
これはおそらくキク科植物とイネ科植物にアレルギーがあるので、これが原因でしょう。
来年からも植物に対するアレルギーは同じ時期に起こる可能性がありますので、
痒がり掻きむしってから治療するのではなく、かかせないように先手を打っていきたいと思います。
寒い冬に間に合わせることを目標にしていましたので、どうやら間に合ってくれたようです。
皮膚を痒がり噛むために被毛がだんだん薄くなり、
治療しているが経過が思わしくないとのことで転院されました。
来院時は長袖の服を着ていたので、どこが良くないのだろう?と思いましたが、
服を脱いだら体の下半分の毛がありませんでした。
初診時の写真【2019年9月】

被毛と皮膚の検査を再度行い、不足している検査(アレルギー検査と甲状腺ホルモン測定)を行いました。
イネ科植物とキク科植物に対するアレルギーと、食物アレルギー(軽度)がありました。
甲状腺は問題ありませんでした。
皮膚の乾燥が激しく脱毛の著しい部位は水分量17%で正常の半分以下ですので、
保湿剤をしっかり使用していただきました。
細菌感染が認められませんでしたので抗生剤は使用せず、
・ステロイド
・リゾープス麹エキス
で治療をスタートし、痒みが減ったころから
・オクラシチニブマレイン酸
・リゾープス麹エキス
に切り替えています。
肝臓の数値も高い子なのでその治療も同時に行いました。
高齢のわんちゃんなので、どこまで被毛が生えそろうか心配でした。
【2019年12月】

治療開始3か月で、びっしり生えそろってくれました。
11月再診時にも顔を少し痒がるとのことでしたが、今月も引き続き顔を痒がるとのことでした。
これはおそらくキク科植物とイネ科植物にアレルギーがあるので、これが原因でしょう。
来年からも植物に対するアレルギーは同じ時期に起こる可能性がありますので、
痒がり掻きむしってから治療するのではなく、かかせないように先手を打っていきたいと思います。
寒い冬に間に合わせることを目標にしていましたので、どうやら間に合ってくれたようです。